プライドパレード五番街で 日本からも東京の虹を誇る
マンハッタンで6月24日、ゲイやレスビアンなど性的少数者の文化を讃えるプライドパレード「ザ・マーチ」が行われた。
世界各国から約450団体、110のフロートが参加する世界最大規模の同行進に、NPO法人「東京レインボープライド」から共同代表の山縣真矢さんと杉山文野さんの2人が同イベントに合わせて来米して、ニューヨーク在住の日系LGBTQ+メンバー/アライ(※)らと共に参加した。
LGBTQの人権運動の発端となった「ストーンウォール事件」50周年を来年に控え、今年は行進ルートが大きく変わり、グリニッチビレッジをスタートして、五番街をフラットアイアン地区に向けて北上した。アジア系のLGBTQ+の団体が先頭を飾り、そのなかに山縣さんと杉山さんが持つ「東京レインボープライド」の横断幕が見られた。ニューヨークからはAPIレインボーペアレンツの矢部文さん、弁護士で作家の芝亮さんらが加わった。
沿道には例年通り、あふれんばかりの観衆がパレードを見守り、横断幕を見た人々からの「I love Japan」、「let’s go, Tokyo!」などの声援が投げかけられた。
「日本のパレードでも集団示威行為(デモ行進)としての申請が必要だが、そのルールや制限が米国よりも厳しく、このような開放的な雰囲気でパレードをする気分になれない。沿道の人たちとの一体感も含めて、本場ニューヨークのスケールの大きさを肌で感じることができた」と山縣さんは話した。また、芝さんは、「海外在住の日本人として、日本で実際に暮らしている人たちと同じ横断幕を持って歩くことができたのはとても感慨深い。これをきっかけに日系LGBTQ+コミュニティーの横の繋がりをもっと密にしていきたい」と語った。
※アライ:当事者ではない人が、LGBTに代表される性的少数者を理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す言葉。(週刊NY生活 www.nyseikatsu.com)